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64MDRAM、主役の座に〜今夏にも16Mとビットクロス確実

年末月産数量は倍以上の7640万個、サムスン、NEC先行も年末にマイクロン逆転か


  半導体産業新聞はこのほど、主力汎用メモリーの64MDRAM、16MDRAMのワールドワイド月産数量を集計した。それによれば64MDRAMは現在月産3670万個に達し、ビット総量でほぼ16MDRAMに並ぶ勢い。今夏にも数量面でビットクロスとなる公算が強い。現在はサムスン電子とNECがトップ争いの情勢にあるが、注目の米国マイクロンは年後半にかけて一気の差し切りを狙っており、16MDRAMに続く覇権を獲得する意志を明らかにしている。

 WSTSによれば、世界のDRAM市場は95年にピークを迎え、400億ドル強にまで膨れ上がったが、96年に250億ドル強、97年には200億ドル強まで縮小した。95年の水準を超えるのは2000年以降という厳しい見通しで、収益性の点でも多くの問題を抱えている。
 注目の64MDRAMの現在の月産数量は16MDRAMに換算すれば1億4680万個に相当する。現在の16MDRAMのトータル月産が1億5630万個であることから、いよいよ数量面での世代交替が近づいた。このままの情勢が続けば、今夏にもビットクロスし64MDRAMが汎用メモリーの主役の座に座ることはほぼ確実となっている。
 しかし、価格面でのクロスはもう少し先送りになりそうだ。64MDRAMの価格下げ幅がここにきて鈍化しているのは、まだ64MDRAMに移行したくないデバイスメーカーがあることを示している。現在の大手需要家渡しは16MDRAM(SOJ)が400円前後で、これに対して64MDRAMは1700円前後となっている。いわゆる16MDRAM四個使いを64MDRAMワンチップに置き換えた場合でもまだ100円の差があり、この差は意外に埋まらないと見る向きも多い。
 64MDRAMのマーケットはサムスン電子が月産750万個で首位を行き、これをNEC、マイクロン、三菱電機、東芝、日立、富士通が追いかけるという図式になっている。しかし、16MDRAMにおいて驚異的なチップシュリンク技術で首位を獲得したマイクロンは、急速に64MDRAMの数量を上げている。現在の見通しでは年末にも月産1300万個を達成し、先を行くサムスン、NECを差し切るという計画を立てている。
 一方、16MDRAMの市場は、98年末にかけて全数量で約13%ダウンし、1億3330万個まで縮小する見通し。現在の16MDRAM市場は一時断然のトップを握ったマイクロンが、64MDRAM移行を進めているため、急速に数量を落としている。このため、サムスンが月産2000万個で再び首位に返り咲き、この後にLG、現代などの韓国勢が続いている。日本メーカーは総じて16MDRAMへの興味を失っており、年末にかけては一部のメーカーを除いて、数量は大きくダウンしていくだろう。これに対し、台湾メーカーは16MDRAMの数量を上げている。
 64MDRAMについては、EDOからシンクロナスへの移行が急ピッチだ。NECの64MDRAMは、現在シンクロナス75%、EDO25%で、年末にはシンクロナスが90%になる。チップシュリンクは現在100平方ミリで、この秋には60平方ミリを考えている。
 三菱電機の64MDRAMは、現在EDO40%、シンクロナス60%であるが、年末にはシンクロナスが80%を占める。注目のラムバスは99年中ごろから立ち上がる。チップシュリンクは現在80平方ミリで、年末には0.2μmで50平方ミリ、99年中ごろには0.18μmで30平方ミリを考えている。
 東芝の64MDRAMは、現在80%がシンクロナス、残りがEDOとラムバス。同社は2000年時点で64MDRAMの生産比率をラムバス50%、シンクロナス50%と想定している。チップシュリンクは現在78平方ミリで、下期には0.2μmで50平方ミリを考えている。
 日立の六四MDRAMは、現状ではシンクロナス50%、EDO50%の比率であるが、年末にはシンクロナスが70〜80%に拡大する。ラムバスは98年半ばにサンプル出荷を開始する。チップシュリンクは現在1000平方ミリで、年末には0.2μmで40〜50平方ミリを考えている。
 富士通の64MDRAMは、シンクロナス100%で展開しており、注目のDDRは今秋から出荷する、ラムバスは開発中。チップシュリンクは今秋までに五〇平方ミリを目指したいとしている。
 沖電気の64MDRAMは、シンクロナス85%、ラムバス5%、EDO10%となっている。チップシュリンク品は年末から投入したいとしている。
 松下電子工業の64MDRAMは、シンクロナスを中心に高速化を図っており、先ごろラムバスとも提携した。
 また、各社ともPC100MHzの対応策を進めている。NECは98年上期でシンクロナスの70%を100MHzに、年末には全量とする考えだ。三菱電機は現在60%を占めるシンクロナスを年末に80%とする。うち90%をPC100MHz対応とし、130MHzも開始する。日立もシンクロナスで対応しており、モジュールも製品化している。富士通は現在対応版をサンプル出荷中。沖電気は上期中に100MHzに切り換え、下期から出荷していく。

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