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三菱ガス化学、反強誘電性液晶を事業化
広視野角、高速応答LCDを実現/東京工場に製造・研究設備建設

 

 三菱ガス化学(株)(東京都千代田区丸の内2-5-2、Tel.03-3283-5000)は、広視野角、高速応答の液晶ディスプレーを実現する反強誘電性液晶材料を開発した。同社では東京工場に製造・研究一体型設備を建設し、本格事業化を目指す。
 従来の液晶材料は応答速度に限界があり、また狭視野角を改善するためにはコストがかかるという問題を抱えている。そのため、今後の普及が予測される動画モニターの実現のために広視野角で高速応答する液晶材料が求められている。
 このほど同社が開発した反強誘電性液晶材料は、新たに開発した独自の光学活性化合物から成っている。主な特性としては、単純マトリクス駆動では30Vの駆動電圧で応答速度50マイクロ秒、駆動温度範囲10〜60℃。アクティブマトリクス駆動では、3Vの駆動電圧で応答速度90マイクロ秒、駆動温度範囲0〜60℃。
 また、長期駆動信頼性が高く、焼き付けや画質の劣化を起こさないほか、160度の広視野角と完全なビデオレート表示を実現している。このため、特殊手段を講じることなく、広視野角、高速応答の液晶ディスプレーを実現できる。
 すでに日本国内の液晶ディスプレーメーカーからも高い評価を受け、同社材料による反強誘電性液晶ディスプレーの商品化が軌道に乗りつつある。また、海外の液晶ディスプレーメーカーからも多数の引き合いが寄せられているという。こうした市場の要請に応えるため、同社東京工場に4階建ての製造・研究一体型の量産設備を建設、クリーンルームも設けて安定供給体制を整える。工事は8月着工、来年5月の完成予定。

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