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国内上位9社97年度ASIC事業、生産額は2.2%増の5850億円
NEC、東芝が生産額伸ばす/各社セルベースICに注力

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 半導体産業新聞調べによる、国内上位9社のASIC生産額は、96年度はシステムLSI時代を予兆させるように前年度比20%増と大幅な伸びを示したが、97年度は前年度比2.2%増の5850億円と低調な内容となった。
 トップの座を確立したNECは、前年度比7.5%増を達成し大規模集積の先端ASIC分野を快走している。東芝もNECを追走してほぼ同じ伸び率で追撃している。富士通はほぼ横ばいとなった。三菱電機、日立製作所は前年度割れとなった。
 ゲートアレイの世界の生産額は95年をピークに下がり続けており、セルベースIC、PLDなどへの転化が進んでいる。一方、セルベースIC生産額は、96年にゲートアレイ生産額を逆転し、97年にはゲートアレイの1.5倍の規模に拡大している。日本メーカーはゲートアレイ比率が高いが、97年度でNECがセルベースICとゲートアレイが拮抗するところまできた。
 NECのASIC事業は、4年連続でワールドワイドでトップの地位を確保、0.25μm時代に入りシステムLSIが花開く時代となり、同社の総合力を結集して最先端の開発力を提供することでトップを走る。96年度ASIC生産額は前年度比43%増の2000億円の大台に乗せたが、97年度は同7.5%増の2150億円にとどまった。
 東芝のASIC生産額は96年度の1300億円から1400億円に拡大した。同社のASIC製品比率は、ゲートアレイ50%、セルベースIC40%、エンベデッドセルアレイ10%という構成になっている。98年度の生産の主流は0.35μm製品と見られるが、同社では次期ASICの主役となるであろう0.25μm製品の品揃えの充実を図る。
 富士通のシリコン系の97年度ASIC生産額は前年度横ばいの約1200億円となった。このうち、CMOSゲートアレイが45%、スタンダードセル54%、アナログマスターが1%と推定される。ASICビジネスはCMOS、ガリウムひ素に特化することは変わらないが、ゲートアレイなど従来の単体ビジネスは今後大きく成長することはないとし、今後は「システムLSI」に注力する。
 三菱電機の97年度ASIC生産額は400億円規模と推定され、前年度の450億円を下回ったもよう。98年度は300億円の見通し。ただし、組み込み用途DRAM「eRAM/SI(System−Integration)」を含めると、97年度は200億円加算されて600億円の実績となる。98年度は400億円加算されて700億円となる見通し。ASICは97年度でゲートアレイが約50%、セルベースICが30%弱、ECAが2割強と推定される。
 日立製作所の97年度ASIC生産額は、ゲートアレイが前年度の110億円から60億円と低迷、セルベースICは前年度の220億円から190億円となった。96年度は前年度比94%増と大きく伸びたが、97年度は大きく後退した。98年度もほぼ横ばい程度と予想される。
 沖電気工業の97年度ASIC生産額は125億円となり、96年度とほぼ横ばいの内容となった。ゲートアレイは97年下期から投入した0.35μm製品の受注を開始、注力している。同社は「シリコン・プラットフォーム・アーキテクチャー(SPA)」を推進しており、提案型ビジネスを積極的に展開している。
 ヤマハの97年度ASIC生産額は120億円で、前年度の160億円から40億円の減額となった。ASICの構成は、フルカスタムが80%、セミカスタムが20%の割合となっている。
 三洋電機の97年度ASIC生産額は、前年度の70億円から大きく伸び約105億円を記録した。同社では従来からのASICに対するスタンスおよび考え方の転換を図る方針。今後は、ゲート数の増加などにより、設計段階から顧客とともに設計を行い、ASIC的なASSPなども展開していく。
 セイコーエプソンの97年度ASIC生産額は、100億円程度を確保したもようで、前年度を上回る実績となった。同社は携帯機器市場に重点をおき、同社半導体の中核技術である低電圧、ローパワーに重点においたASIC事業を展開している。

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