中国の半導体メーカー、上海ベル(上海貝嶺=中国・上海市宜山路八一〇號、Tel.64850700-101)は、シリコンファンドリー事業への参入を計画、これに伴い6インチウエハー、月産1万枚の新工場建設を決定、年内にも着工の構えである。
台湾におけるシリコンファンドリー躍進の動きは、今や中国大陸にも波及し始めた。上海ベルは、88年9月、上海無線電子十四工場などとの共同出資で設立された半導体メーカー。現在の工場は4インチウエハー、デザインルール1.2μm、月産1万4000枚で、ICカード向けのE2PROMやスイッチングシステム向けのASICの量産が中心。
しかし、ここにきて中国大陸においてもファブレスのデザインハウスが増えてきたことと、中国国内の他の半導体メーカーのファブが不足気味であることから、「ファンドリービジネス」に本格参入することを先ごろ決定したもの。これに伴い、現在、6インチウエハー、デザインルール0.5μmのCMOSおよびBi-CMOSの新鋭工場を建設すべく、詳細内容を煮詰めている。着工に向けては、中国政府の許可が必要で、年内にもこれを取得し、建設に持ち込みたい考え。
クリーンルームはクラス1、ミニエンバイロメントを採用する。
生産品目はロジック系が中心。台湾ファンドリーと異なることは、中国国内のエレクトロニクス、半導体のマーケット拡大を期待していることにあり、外国向けのファンドリーは今のところ考えていないもよう。
また、E2PROMを中心とするMOSメモリーは今後、中国のICカード市場が爆発的に伸びるとみていることから、さらにラインを増強していく。
上海ベルの「ピュアファンドリー」参入の動きは、中国の他の半導体メーカーにも大きく波紋を広げており、台湾、シンガポールの台頭に始まったファンドリー旋風は、ついに中国にも飛び火したとみられ、今後の動向がさらに注目される。
(上海発:本紙編集長 泉谷 渉)
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