WSTS(世界半導体市場統計)は、1998年秋季市場予測会議でまとめた2001年までの市場予測を発表した。
それによると、世界半導体市場のドルベースでの伸び率は98年は10.9%減のマイナス成長と予測、春期の予測1.8%減を大幅に下方修正した。99年は、6.6%増のプラス成長に回復し、2001年までの年平均成長率は5.8%増となると予測している。
WSTSは、世界の半導体メーカー72社(米国34社、日本19社、欧州9社、アジア10社)が加盟している半導体市場に関する世界統計機関。加盟会社の半導体出荷額・出荷数量を製品別・地域別に毎月集計し統計を発行している。会議は年2回春秋に日・米・アジア・欧の持ち回りで行われることになっており、今回の会議は米国が開催を担当、サンディエゴで10月13日から16日の4日間開催された。会議には世界の主要半導体メーカー37社(日本8社、米国18社、欧州5社、アジア6社)、約60人の代表者が参加した。
今後の半導体市場の予測の背景として、半導体需要に機器動向について考察を行っており、(1)世界パソコン市場は地域差があるものの、成長は維持、(2)大容量化・高速化などによる周辺機器市場の高成長、(3)堅調なデジタル移動体通信機器市場とネットワーキングの普及、(4)民生用電子機器におけるデジタル化の進展、(5)カーエレクトロニクス市場の拡大などを成長要因として挙げている。
世界半導体市場のドルベースでの伸び率は、98年は10.9%減のマイナス成長になるとしている。その後、99年は6.6%増と回復し、2000年は13.6%増、2001年は16.2%増と回復基調が持続するものと予測、その結果97年から2001年までの年平均成長率は5.8%増となる。春の時点の予想より98年の伸び率を下方修正した理由については、3月から8月までの経過が予想より芳しくなかったためとしている。
98年の四半期ごとの対前期比伸び率は第1四半期から、それぞれ9.0%減(実績)、5.6%減(実績)、2.0%増(予測)、3.2%増(予測)となっている。この結果、世界の半導体市場規模は1222億ドル(16.6兆円)、対前年150億ドル減となる。
98年における製品別のドルベースの市場予測では、ディスクリート全体は7.6%減(うちオプトデバイスは2.1%増、ディスクリートは10.9%減)の163億ドル、IC全体は11.4%減の1059億ドルの市場規模になるものと見ている。ICの製品別では、MOSメモリーは25.7%減、MOSマイクロは3.2%減、MOSロジックは14.9%減、アナログは4.6%減となっている。
DRAMの伸び率は、98年は34.7%減、99年は13.5%増、2000年は26.0%増、2001年は28.4%増の伸びを予測、99年から市場が回復するものと見ている。
市場回復の要因としては、電子機器のマーケットの成長、マイナス幅の飽和状態、ハイスピード品などへの移行で金額ベースでの回復、などを挙げている。
フラッシュメモリーの世界市場規模は、97年は27億200万ドル、98年は8.6%減の24億6800万ドルとなるものの、99年は11%増の27億4060万ドルと97年のレベルまで回復すると見ている。
日本の半導体市場の伸び率は、円ベースで97年は4.4%増であったが、98年は、13.3%減とマイナス成長となり、99年は3.8%増、2000年は8.7%増、2001年には11.6%増と回復するものと予測している。97年から2001年までの年平均成長率は1.4%減と唯一のマイナス成長地域となる。ちなみに98年の日本の市場規模は約3.4兆円。
為替レートは97年がUS$1=121.0円、98年は135.5円、99年以降は139.5円を前提としている。
問い合わせは、(社)日本電子機械工業会電子デバイス部(東京都千代田区丸の内3-2-2 東京商工会議所ビル7階、Tel.03-3213-1065、FAX03-3211-0993)中川・川手・坪倉まで。
詳しい統計資料を下記アクロバットファイルで添付いたしました。
世界の製品別半導体市場規模
世界の地域別半導体市場規模
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