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07年メモリー市場波乱の幕開け

 DRAM、07年前半は下降局面
 NAND、価格下落で新アプリ登場に期待
 競う先端プロセス技術、生産性向上

 2007年のDRAM市場は年初からDRAM価格が下がり始めるなど波乱の幕開けとなった。激動期こそがDRAMシェア拡大の好機と捉え、300mmウエハーファブへの設備投資、先端プロセスの導入など各社は生産性、技術力向上に余念がない。NANDもHDD代替など新アプリ開拓に臨む。

 06年はパソコンメーカー各社が07年1月発売のウィンドウズ・ビスタ搭載パソコンに合わせてDRAMを調達した結果、DRAM価格は高値圏で推移した。06年のDRAM市場はアイサプライによると、05年のマイナス成長から33%のプラス成長となった。
 ウィンドウズ・ビスタ搭載のパソコンには、少なくとも従来比2倍、1GB以上のDRAMを積む必要があり、ウィンドウズ・ビスタの普及でDRAM需要の拡大が期待されていた。そのビスタは使い勝手やセキュリティは強化されたが、革新性などインパクトが不足気味で、需要が上向くのは07年後半からと見られている。
 アイサプライ・ジャパンの南川明副社長は「ビスタに力強さがなく、07年前半のDRAM市場は厳しい」と語る。エルピーダメモリの坂本幸雄社長は「07年1〜3月でDRAM価格は20%下がる」と指摘する。07年後半からビスタ搭載のパソコン需要が急速に拡大し、07年通年のDRAM成長率は、07年前半の需要不足を補い、06年比11.3%増を予測している(アイサプライ)。
 アイサプライによる04〜06年のDRAMマーケットシェアでは、サムスン電子とハイニックスのシェアはほぼ横ばいの中、キマンダ(インフィニオンメモリー事業部分離)がシェアを伸ばし、06年に2位に躍進している。エルピーダも3.4ポイントアップし、2桁台に乗せた。
 また、同社による06年各社のDRAM売上高は、サムスンが91億3400万ドル、キマンダが54億6900万ドル、ハイニックスが51億7400万ドル、マイクロンが36億9100万ドル、エルピーダが33億5400万ドル、ナンヤが21億5000万ドル、パワーチップが15億2500万ドル、プロモスが13億3700万ドルとなっている。

 NANDフラッシュ市場も大荒れの展開になりそうだ。06年から続く激烈な価格下落圧力は一向に弱まる気配がない。クリスマス商戦後とあってこの時期は需要が例年弱含むが、価格反転の兆候はない。一時は、メモリーの盟主に上り詰めるまでにそう時間は掛からないと見られていたが、昨年の価格の大幅な値下がりに翻弄され、06年市場は前年比16%増の124億5500万USドル(米アイサプライ社)にとどまった。05年が04年比62%増という驚異的な伸びから急ブレーキが掛かった状態。今年は、依然、例年になく価格プレッシャーが強いが、値下がり率に歯止めがかかれば、再度、成長が加速する可能性を秘める。事実、同市場は年率30〜40%の価格ダウンを繰り返しながら、新市場を形成してきた経緯があるだけに、この価格下落を逆に新アプリケーション適用の好機とみる戦略も必要だ。ノートパソコンやDVCなどにおける大容量HDDの代替といった魅惑的な巨大市場が前倒しされる可能性も高いからだ。


DRAM市場予測






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