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| 2007年9月5日 水曜日 | |||
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太陽電池、大増産時代に突入 薄膜系が一気に躍進 日本勢は2010年に3700MW 旺盛な太陽電池の需要に応えるため、太陽電池メーカー各社は相次ぎ増産計画を打ち出している。太陽電池生産で世界をリードする日本では、結晶系、薄膜系の各メーカーがこぞって生産増強を表明しており、2010年には現在の2.5倍の生産能力に達する見込み。また、海外勢ではドイツのQ-Cellsや中国のSuntechといった新興メーカーも08〜10年には1000MWを突破する生産計画を打ち出すなど、世界的に太陽電池の生産規模拡大に拍車がかかっている。 化石燃料の枯渇や二酸化炭素排出による地球温暖化といった資源・環境問題を背景に、クリーンエネルギーである太陽電池の普及に大きな期待がかかっている。太陽電池は00年以降、急速に生産量が拡大しており、おおむね年率140〜150%で成長を続けている。こうした旺盛な需要に応えるため、太陽電池メーカーも順次生産増強を実施している。 太陽電池の生産に関してはこれまで、世界トップのシャープを筆頭に、日本勢が上位を独占していたが、近年、海外の新興メーカーの追い上げが激しくなっている。 01年から商業生産を開始したQ-Cellsはわずか5年で世界2位まで登りつめており、今後も積極的に生産を増強する方針を表明。やはり01年に操業したSuntechも06年には世界4位に食い込んでいる。 太陽電池には様々な種類があるが、今のところ全体の9割程度を結晶シリコン(単結晶、多結晶)が占めている。我が国のシャープ、京セラ、三洋電機、三菱電機、そして、急成長を遂げるQ-CellsやSuntechはいずれも結晶シリコン太陽電池メーカーである。 もっとも、太陽電池の生産急増で原料シリコンの需給が逼迫しているため、近年では、アモルファスシリコンなどのように原料使用量が少ない薄膜太陽電池が注目を集めている。我が国では長年、カネカがアモルファスシリコン太陽電池の生産を行ってきたが、最近では、三菱重工業、富士電機システムズもアモルファスシリコン太陽電池の商業生産を開始。加えて昭和シェル石油、ホンダもCISという化合物半導体を使った非シリコン薄膜太陽電池を武器にソーラービジネスへの参入を果たしている。 原料使用量が少ない薄膜太陽電池だが、一方でプラズマCVDをはじめとする製造装置が高価、という課題があった。ところが、この薄膜製造装置を一式供給するターンキービジネスの動きが活発化している。半導体製造装置大手の米国Applied Materialsは、インド、スペイン、台湾、シンガポールなどに薄膜製造装置を供給することで、新興メーカーによる薄膜太陽電池生産を積極的に後押ししている。 薄膜太陽電池にシフトしようと考えている結晶シリコン太陽電池メーカーも多い。シャープは先ごろ、大阪・堺市に最先端の液晶パネル工場と太陽電池工場を集積した「コンビナート」を整備する計画を発表。ここで生産するのはアモルファスシリコン太陽電池で、その規模は現在の結晶系を大きく上回る年間1000MWである。投資額は明らかにしていないが、1000億〜2000億円の規模に達する見通し。 Q-Cellsも原料シリコンの長期契約などで結晶シリコン太陽電池の生産を拡大する計画を打ち出す一方で、アモルファスシリコン太陽電池やCIS太陽電池を生産する子会社を相次ぎ立ち上げるなど、薄膜系太陽電池の量産準備を着実に進めている。Suntechも上海の新工場で09年からアモルファスシリコン太陽電池の量産を予定している。 こうした薄膜系の流れが加速する中、京セラや三洋電機は独自の強みを活かした結晶シリコン太陽電池で勝負していく考えだ。京セラは、セル生産拠点の滋賀8日市工場を限界の500MWまで拡張。合わせて国内外のモジュール拠点も増強するなど、今後4年間で300億円を投入する。 三洋電機は高効率太陽電池「HIT」のセル生産を大阪・二色の浜と島根の2カ所で行っているが、それぞれ能力を増強し、10年には600MW体制を構築する。生産拡大だけでなく、三洋が注力するのが変換効率の向上。すでに実用サイズのセル変換効率22%を実現しており、10年度までには商品化する計画を持っている。 |
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