|
|
![]() |
||
| 2008年5月28日 水曜日 | |||
|
|
クリーンルーム各社、環境技術前面に 技術成熟化の中、差異化の糸口 プロセス周辺技術との融合も模索 2007年度のクリーンルーム(CR)市場は、半導体・液晶各社の低調な設備投資計画の影響を受けながらも、半導体・液晶工場の大型化、太陽電池用CRや二次電池用ドライルームなど堅調な関連市場、さらに周辺産業への市場の広がりもあって、大きな落ち込みはみせなかった。しかし、今後の国内設備投資の機運は不透明感も残されており、施工各社は環境・省エネルギー技術を前面に、新たな事業分野の開拓に乗り出している。 07年に着工・完工した大型案件は、東芝の四日市工場第4棟、松下電器産業のPDP工場、そして未曾有の工場規模となるシャープ堺の液晶工場などがあった。堺工場では、CR施工業者10社ほどがJVを組み、大型工事に参画するなどCR業界を牽引している。大型化するCR建設では、建設資材や労務者の数などこれまで未知の領域に挑戦することになる。 08年以降の大型設備投資案件では、四日市、北上の2工場同時着工やIPSアルファの液晶工場(姫路)などが残されている。ただし、個々の工事規模は大型化しているものの、案件数の縮小傾向は否定できない。CR各社の業績は、こうした大型案件への依存度が結果として高くならざるを得ない状況だ。 一方で、半導体・液晶産業のサプライチェーンを構成する装置、部品・材料メーカーでも、統一したクリーン度管理が求められており、CRの整備が納入条件になるなど、普及が進んでいる。半導体・液晶の大型前工程工場と比べると、投資規模は大きく異なるものの、CR施工業界の業績を下支えする重要な案件である。中小型CR需要に向けた技術提案も活発化している。 CR市場は、半導体・液晶市場の大型化と、市場の裾野に広がる中小型という需要の二極化が進行しているが、技術的には成熟化が進んでおり、施工各社は技術上の差別化がますます難しくなっている。当然、コスト競争に陥りやすい側面も否定できない。 こうした状況を打開すべく、昨今、環境・省エネルギー化への取り組みが世界的に関心を集める中、CR施工各社では、これまで培った空調・熱源に関わる省エネルギー技術をコアとしたエンジニアリング技術の提案を前面に打ち出している。社内に保有する技術群の結集を図るべく、新組織を立ち上げる動きも相次いでおり、各社の注力姿勢が垣間見える。技術的な成熟化が進むCR市場において、CR施工受注につなげる一つの付加価値技術として新たな需要の喚起に期待している。 |
||
|
© Copyright 2008 Sangyo Times, Inc. All Rights Reserved |
|||