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| 2009年3月11日 水曜日 | |||
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ネットブックは救世主となるか 12年には4400万台規模にまで急成長 話題沸騰の光、低価格化による影 デバイスの単価下落に拍車の懸念 2007年までほとんど市場が確立されていなかったネットブックが、今やノートPC市場全体の約10%を占める規模にまで急成長した。そのターニングポイントとなったのが08年夏。家電量販店とイー・モバイルが、ネットブックと通信端末(キャリアとの同時契約)をセットにした「100円PC」と銘打ったキャンペーンを実施し、ユーザー層を大きく拡大させたのだ。以降、多くのメーカーが同市場へ本格参入を果たし、年末商戦以降、競争が激化の一途を辿っている。製品単価が低いことに加え、過度の競争。話題沸騰とは裏腹に、さらなるデバイス単価下落の引き金になりかねないとの声も聞こえ、光と影の両面を見極める必要がある。 2008年から一躍脚光を浴びることとなったネットブック。各種エレクトロニクス機器が軒並み売り上げを鈍化させる中で、驚異的な成長を続ける。(株)テクノ・システム・リサーチ(TSR、東京都千代田区岩本町3-7-4、Tel.03-3866-4505)によると、08年の市場規模は約1100万台。B5ファイル型以上も含めたノートPCトータルの出荷台数が1億3700万台程度であったことから、本格成長から1年で構成比率10%弱を占めるに至る。また、地域別の構成比率を見てみると、欧州が約60%、日本が15%、新興国が20%程度という状況。元来、ネットブックは新興国向けに開発された低価格パソコン。しかしながら、WiFiなどのインフラが整っておらず、結果として欧州、日本で爆発的成長を遂げた。米国については、ブラックベリーやiPhoneがMID(Mobile Internet Device)として広く普及しており、ネットブック市場はほとんど確立されていない。なお、メーカーシェアを見ると、アスースとエイサーの2社で市場の約85%を占める状況。国内メーカーを含め、多くの新規参入が08年夏以降相次いでいるが、年末商戦の結果を見ても、今のところその動向に大きな変化はないようだ。 一方、今後の市場展望としては、09年が1810万台、10年が2700万台、11年が4200万台と同年まで高成長を維持するも、12年には普及拡大が頭打ちとなり、4450万台にとどまるものと予測されている。 ・プロセッサー 昨今リリースされたネットブックには、インテルの低消費電力プロセッサーファミリー「Atom」が採用されている。同プロセッサーは、小型のデバイスや低消費電力用途向けに新たに設計されたマイクロアーキテクチャーに基づいている。新アーキテクチャーはマルチスレッドに対応し、パフォーマンスを向上すると同時に、システムの応答性を高めている。なお、同プロセッサーは、high-kメタルゲートの45nmプロセスを採用。熱設計力は0.6〜2.5ワット程度で、最大1.80Mhzまで動作速度を向上できる。また、4500万個のトランジスタを25mm2未満のダイサイズに搭載している。 ・ストレージ 差別化を図る上でのポイントのひとつがこのストレージである。大容量HDDを搭載したものからSSDまで、各社の特色が如実に表れる。HDDに関しては、下は60Gバイト品から上は160Gバイト品まで、各社の価格設定などに合わせて多彩な容量の製品が採用されている。一方、SSDについては、東芝がフラッシュメモリーメーカーとしての強みを活かし自社開発の64GバイトSSDを搭載したネットブックを09年2月末から発売、これにより高速アクセスや長時間駆動を実現する。 SSDはHDDに比べてシステム全般の反応速度を高速化できるほか、起動時間やレジューム時間を短縮できる優位性がある。さらに駆動部がないため発熱も少なく静粛性も高い。そのため、低価格化の進展に比例し、今後は徐々にSSDへの移行が進展していくと思われる。しかし、HDDとの値差が急激に縮小しており、フラッシュメモリー自体の単価下落に拍車をかけてしまう点が危惧される。 |
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